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- 2025.08.20
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緊急のお知らせ
重症熱性血小板減少症(SFTSウイルス感染症)
人や動物がマダニにかまれることでSFTSウイルスに感染し、発熱、食欲不振、嘔吐、下痢、頭痛、筋肉痛、
肝機能障害、白血球減少、血小板減少などを起こし死亡する可能性のある感染症です。有効な治療方法は見つかっておらず、自身の免疫力のみが頼りです。
R7.6月と7月に豊田市でもついにマダニからの感染症である重症熱性血小板減少症(SFTS)が人で報告され
ました。5名確認され、②名が死亡しております。
10数年前にこのウイルスは発見され国内でR6.1月までに1000人近い方が感染しており、死亡率は20%前後
(R7.8月現在)となっています。
- 人への主な感染経路
- 飼い犬、飼い猫がマダニにかまれてSFTSウイルスに感染発症して、その子たちの体液や吐物、糞便などと
- 接触して感染する場合。
- 草むしりなどの屋外作業中にマダニにかまれて感染する場合。
- 動物の症状
発熱、嘔吐、下痢、肝酵素の上昇、黄疸、白血球の減少、血小板減少などが主な症状です。これは人の症状と
類似しています。
犬での死亡率は44%
猫での死亡率は59.7%とかなり高くなっており発症から数日で死亡します。
その発症は通年起こっており、これはマダニが冬季も活動していることを意味しています。
- 対策
外出する犬はノミ・ダニ予防をし、感染源のダニがいる草むらに入らせないことが重要になります。
猫は基本的に室内飼育が望ましく、外出する子にはノミ・ダニ予防をしっかり行うことです。
ノミ・ダニ予防は通年で行うことが推奨されます。
ただ、予防薬はダニが吸血してから作用するものや、皮膚上の薬と接触して作用するものなので、
ノミ・ダニ予防をしているからといって、感染しないというわけではありません。
しかし予防していないよりも、予防していたほうが感染するリスクは下がります。
人が屋外で作業をするときは防虫スプレ-を使用して、長袖、長ズボン、ゴム製手袋、長靴などを着用して
肌の露出をしないことです。
このように、人・動物共にマダニに接触してかまれないように工夫する必要があります。